穴あきPC板に使用するコンクリートについて、住宅の品質確保の促進等に関する法律 第58条第1項の規定に従い、特別評価方法認定を取得しました。 穴あきPC板合成床は、普通ポルトランドセメントに粉体比 20%〜 40%高炉スラグ微 粉末を混入したコンクリートにより、劣化等級 3及び2の性能が認められることとなりました。 コンクリートの促進中性化試験によると劣化等級 3に相当する 90年の中性化深さ予測 値、劣化等級 2に相当する 60年の中性化深さ予測値は、表−1 となり、品確法で決めら れているかぶり厚さの10分の1以下という優れた対中性化抵抗性能が確認されました。 |
表−1
劣化対策等級 | 耐用年数の目標値 | 区分 | 最小かぶり厚さ | 中性化深さ |
3 | 90年 | 屋内 | 20o | 2.0o |
屋外 | 30o | 1.5o | ||
2 | 60年 | 屋内 | 30o | 1.7o |
屋外 | 30o | 1.3o |
品確法劣化等級 3に規定されている普通ポルトランドセメント、水セメント比 50%、ス ランプ 18pの比較試験体(基準配合)と穴あきPC板用コンクリートの促進中性化試験 結果から、屋外での耐久年数と中性化深さの関係を示したグラフを図−1に示します。 |
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促進中性化試験は、JIS A 1152− 2002 「コンクリートの中性化深さの測定 方法」およびJIS A 1153−2003「コン クリートの促進中性化試験方法」に基づき、 試験体を炭酸ガス濃度5%のチャンバ−内 で試験材令26週まで養生し、中性化深さを 測定しています。実験での26週は、通常の 屋外での50年に相当します。 |
図−1 |
穴あきPC板に使用する高炉スラグ微粉末4000は、JIS A 6206−2006(コンクリート用 高炉スラグ微粉末) に適合する製品で、 長期強度の増進、 水密性、 化学抵抗性、 アルカリ 骨材反応の抑制に効果があります。 混入率 40%の場合、 平成13年度にグリーン購入法の特定調達品目に指定された高炉セ メント B 種に相当する高炉スラグ量となり、 型枠材不要の工法とともに、 環境負荷の少ない 製品となっております。 |
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